注文住宅と耐震

地震災害の続く日本列島では、いつ、どこで、大きな地震が起きるかわからない状態です。
三重県でも、今後起きるであろう巨大地震に備えた対策が必要です。特に、これから建てる注文住宅は、地震対策をしっかり行う必要があります。
注文住宅の耐震は、建築基準法により最低限度の強度が確保されています。しかし、法律による規制は最低限度の基準を定めるもので、巨大地震に対して絶対的な安全が保証されるわけではありません。注文住宅を建てる場合は、施主自らが問題意識を持って、三重県津市で新築注文住宅、地震に強い家を造る必要があります。
建築基準法より厳しい耐震基準には住宅性能表示制度による耐震性の等級があります。最も高い等級の基準を満たせば、地震に対して安全といえます。この場合、地盤が安定していることが条件となります。断層の上や、盛土と切土を跨いで建築される建物は、たとえ等級が高くても、安全とはいえません。液状化の発生しやすい砂質地盤も同様です。
注文住宅が地震に対して安全であるためには、地盤が安全であるかを確認することが大切です。
敷地全体が盛土の場合は、杭打ちや地盤改良により、一定の地耐力を得ることができます。杭打ちの場合で、杭が支持層に届いている場合は、特に問題はありません。
地盤改良により地耐力を確保した場合は、瓦屋根などの重い屋根材を用いることは避けたほうが懸命です。
2×4工法や軽量鉄骨造で注文住宅を建てる場合は、新しいうちは地震で壊れることはほとんどありません。しかし、数十年後に地震が起きた場合は注意が必要です。
鉄筋コンクリート造で構造計算された住宅は安心できます。特に、壁式構造の場合は高い耐震性が期待できます。
木造で高い耐震性を得るためには、伝統木工法による必要があります。柱を太くし、桁の下に付け鴨居を設置し、床の剛性を高めた住宅は、高い耐震性を発揮します。伝統木工法は日本の伝統的な工法で、一部の大工棟梁により技術が伝承されている工法です。

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